2008年12月22日

夜と霧


長い夜が終わり、これからは夏至までだんだんと昼が長くなってゆく。いま地上にふりそそいでいる冷たい雨も形を変えれば、我々の生命を維持するために必要な温かい存在に変ることでしょう。さて、久しぶりに本の紹介。私は、以前から推理小説をはじめ、白樺派や人道主義的な作品、それに少しかたいけど哲学的な要素の本に偏る傾向がありましたが。最近、今になって再び話題になっている”蟹工船”を読んで、プロレタリア的な部分について、いつのまにかすっかり許容できている自分を認識。それではと言う訳ではないが、いつか読もうと思っていたヴィクトール・E・フランクル(池田香代子/翻訳)の新版を読んでみた。ユダヤ人の精神分析学者が、あのアウシュビッツの収容所に入れられて、極限状態におかれた人間の行動や心理状態を洞察、分析しながら、自らの体験を交えて語ってくれている。死を見つめながら生きるということ、絶望と希望。何が生きることの支えになっているのか。すべてのヒントが、この本の中に集約されていると思えます。厳しい世相の今日、これからどうなっていくのか、どうすればいいのか、きっとこの本からヒントがもらえるはずです。お薦めします。
posted by 小野義一 at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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